メガネのように装着して動画やメールなどデジタル情報をチェックできるスマートグラス。
最近ではスマートウォッチと並ぶウェアラブルデジタルデバイスとして、各社による開発が急速に進んでいます。
ここでは、注目の未来アイテムスマートグラスについて特集しました。
また、間違えやすいARグラスとの違いや、おすすめのスマートグラスなどについてまとめました。3
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スマートグラスとは?
スマートグラスとはメガネやサングラスにさまざまな機能を搭載したウェアラブル端末です。
最近では音楽再生や動画撮影に特化したものもスマートグラスとして流通していますが、小本的には
ディスプレイを通して実際に見えている景色に画像や文字、映像を重ねて表示する
という機能を持ったメガネ型デバイスのことを指します。
ハンズフリーでメールや情報を確認したり、仮想の大型ディスプレイを表示できることから、ビジネスをはじめ動画視聴など幅広い用途で利用されているのが特徴です。
ARグラスとの違いは?
スマートグラスとよく似たものとして扱われるものにARグラスがあります。
どちらもメガネ型のウェアラブルデジタルデバイスであることが共通点です。
しかし、この2つは現実空間の認識をできるか否かで大きく異なります。
ARグラスとは、デジタルで作ったオブジェクトなどを現実にあたかも存在しているもののように表示可能です。
それに対して、スマートグラスは情報を現実に重ねて表示するにとどまります。
ただ、最近ではAR機能も搭載されたスマートグラスが増えてきており、スマートグラスの中でARに特化したものがARグラスという位置づけがされつつあるようです。
スマートグラスの選び方
スマートグラスはどれを選べば良いかわからなくなってしまうほど、数多くの種類が登場しています。
そこで、スマートグラスを選ぶ際に迷わないために知っておきたい、
1.装着感
2.ディスプレイ性能
3.連携アプリの有無
4.BluetoothやWi-Fiに対応しているか
5.センサーの有無
という5つのポイントについてまとめました。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
①装着感
スマートグラスは手に持たずにメガネのように装着するので長時間の利用が可能です。
そのため快適に利用し続けるために装着感が重要になってきます。
特に長時間利用に大きく影響するのが重量です。
メガネの「つる」部分にセンサーやスピーカーが内蔵されていることから、当然普通の眼鏡よりも重くなります。
長時間利用では重いデバイスだと疲れを感じやすくなるので、100g以下の軽量・コンパクトなスマートグラスを選ぶようにするのがおすすめです。
②ディスプレイ性能
スマートグラスはディスプレイに情報を表示する機能が中心となります。
そのため、ディスプレイ性能のチェックも重要です。
例えば、動画視聴などが用途の中心であれば、大画面表示ができるディスプレイが重宝します。
また、ディスプレイの種類の違いで言えば、有機ELディスプレイが鮮明で色合いがはっきりした映像を楽しめます。
その反面、有機ELディスプレイは長時間利用には向かないので、業務用など長く連続して利用する場合には液晶ディスプレイがおすすめです。
スマートグラスのディスプレイには両眼型と単眼型もあります。
大まかには
・できるだけ軽量なモデルがいいなら単眼型
・自然な見え方を重視するなら両眼型
というのがそれぞれの選び方です。
③連携アプリの有無
専用アプリをスマホにダウンロードすることで、スマホと連携して操作できるようになるスマートグラスもあります。
スマートグラスの設定や撮影した動画や写真のデータ管理をスマホから行うことが可能です。
また、アプリと連携することでスマートグラスの用途を拡張することもできます。
例えば、動画配信アプリなどを使えば好きなドラマや映画をスマートグラスで視聴することもできるようになります。
エクササイズ用のアプリと連携することで、運動データや身体データをリアルタイムにディスプレイでチェックすることも可能です
④Bluetooth、Wi-Fiに対応しているか
さっくりと言ってしまえば、
他のデバイスと連携させるならBluetooth対応
連携させず単体で使うならWi-Fi対応
という選び方になります。
スマホやタブレットに連携させるだけならBluetoothに対応したもので十分です。
ただし、スマートグラスとデバイスのBluetoothのバージョンが異なると接続がうまくいかなくなるので、バージョン違いには気をつけましょう。
また、Wi-Fiに対応しているスマートグラスはスマホを使わずにインターネットに接続することができます。
もちろんWi-Fiを通してスマホとの連携もできますが、
ウェブサイトの閲覧
YouTubeなど動画サイトの視聴
などといったことがスマートグラス単体でできるようになるので便利です。
⑤センサーの有無
ジョギングやトレーニングなどの用途でスマートグラスを利用する場合には、走行距離や心拍数などをチェックモデルがおすすめです。
それぞれのデータは各種センサーによって取り込まれてモニタリングできるようになります。
リアルタイムに走行距離や運動量をチェックできればモチベーション維持や適切な運動の管理に便利です。
エクササイズにスマートグラスを使いたいという方はセンサーの有無をしっかりチェックしてみてください。
おすすめのスマートグラス5選
現在、スマートグラスはさまざまなメーカーが開発に取り組んでいて、数多くのモデルが登場しています。
その中から厳選したおすすめのスマートグラス5つについて詳しくまとめました。
1.MOVERIO BT30C(EPSON)
メーカー:EPSON
価格:47,709円
購入:Amazon
EPSONの「MOVERIO」シリーズはスマートグラスの最初期の頃からリリースされているウェアラブルデバイスです。
「BT30C」はAndroid搭載スマホと直結することで、目の前にスマホ画面を大きく映し出して利用します。
スマホに接続する分バッテリー非搭載、Wi-Fi非対応になっているので、95gと軽量・コンパクトにできているモデルです。
有機ELを採用しているディスプレイは40型~320型までの画面サイズに対応可能なため、動画視聴の際に高精細な大画面を体験することができます。
2.MOVERIO BT300(EPSON)
メーカー:EPSON
価格:65,027円
購入:Amazon
「MOVERIO」シリーズの「BT300」は、BT30Cと同様に、有機ELディスプレイを採用していて高精細な大画面で動画をみることが可能です。
Wi-Fiにも対応しているのでYouTubeなどのインターネットサービスにもスマホがなくても接続することができます。
また、アプリ連携機能が搭載されているのでDJI社のドローン操縦機と接続してリアルタイムのドローン空撮映像を楽しむことも可能です。
なおかつ、重量は69gとBT30Cをさらに超える軽量化が施されていて疲れを感じにくく、快適に利用できるようになっています。
スマホ感覚で操作できるコントローラーが付属していて、直感的に取り扱いができるのも特徴です。
3.VUZIX M300
メーカー:Vuzix
価格:55,000円
購入:Amazon
米国のVuzix社は数多くのウェアラブルデバイスを開発している、スマートグラスの分野では老舗のメーカーです。
豊富なVuzixのラインナップの中でM300スマートグラスはエントリーモデルとして高い人気を誇ります。
Android6.0を搭載し、内部ストレージも64GBという、スマホにも負けないスペックとなっており性能は申し分ありません。
メガネやサングラスの上から装着することもできる取り扱いのしやすさに加えて、
加速度センサー
地磁気センサー
コンパス
が内蔵されて、手ブレ補正・オートフォーカス機能付きカメラも搭載されているのでジョギングやサイクリング、スポーツの時に重宝します。
右目側の「ツル」部分のタッチパッドでの簡単操作に加えて、ノイズキャンセリングマイクを使った安定した通話もできる多才なモデルです。
4.Vuzix Blade
メーカー:Vuzix
価格:99,000円
購入:Amazon
サングラスのような見た目が特徴的なVuzixの「Blade」は、ビジネス用途でも日常使いもしやすいモデルとなっています。
ピタリとしたフィット感と90gの軽いボディは、スポーツやアウトドアで利用するのに打ってつけです。
シンプルなデザインに反して、OSはAndoroid5.0、800万画素のカメラやノイズキャンセリング機能がついたマイクが搭載されていて、
スマホ画面のミラーリング
写真・動画の撮影
道案内のガイド表示
とマルチな機能を利用できます。
右目側の「つる」部分にあるタッチパッドを使って操作ができるほか、Alexaにも対応しているのでハンズフリーな音声操作も可能です。
5.NrealLight
メーカー:Nreal、KDDI
価格:69,799円
購入:au オンラインショップ
Nreal社とKDDI、auが共同開発した「NrealLight」は持ち運びやすいコンパクトなデザインが持ち味の次世代型のスマートグラスとなっています。
「Galaxy Note20 Ultra 5G」などの対応スマートフォンと接続することで5Gを取り入れたより自然なXR映像体験ができるのが最大の特徴です。
グラス内で空間上に映像を映し出すMRモードが実装されていて、目の前に100インチ規模のプライベートな仮想スクリーンを広げることができます。
寝転んだりソファに深く腰掛けたり自由な姿勢で、没入感満点の大迫力で動画視聴やゲームを楽しむことが可能です。
まだまだ開発が進むスマートグラス
以上見てきたように様々な機能を持ったスマートグラスが数多く登場しています。
とはいえ、現時点でスマートグラスは黎明期ということもあり、まだまだ価格も高く一般的にはハードルが高いデバイスです。
その分、スマートグラスがコスパ・性能の両面でのアップデートの余地があるため、成長可能性が大いに見込まれています。
実際、研究・開発も急速に進んでいて、これからも新しい、魅力的なスマートグラスが登場するはずです。
まとめ
動画視聴やエクササイズなど、スマートグラスは用途に応じて様々な種類があります。
スマートグラスはまだまだ発展の余地が大きいデバイスなので、これから活躍の場が広がっていくことも予想されているようです。
製品ごとに得意分野があるので、自分がどんな目的で使いたいかに合わせて選ぶようにすると良いでしょう。
現状では特徴的な見た目のモデルが多いですが、メーカー各社ともに普通のメガネと変わらない見た目のスマートグラスを開発しています。
デザインでスマートグラスを選ぶ時代もそう遠くはないかもしれません。
まずは、未来のデジタルアイテムにいち早く触れて、楽しさを実感してみるのも良いのではないでしょうか。